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KOREAN BOOK CAFE ちぇっちゃり

─コリアンブックカフェ─

在日歴史スタディカフェ 第2回レポート

アンニョンハセヨ?
4/14のちぇっちゃりでは、「在日歴史スタディカフェ(第2回)」を開催しました。


KEYが2017年夏に出した本「在日コリアンの歴史を歩く-未来世代のためのガイドブック-」を一緒に読んで語り合うイベント。
「一世二世の個人史からひも解く在日コリアンの歴史」と題し、本書の第二章の個人史に焦点を当て、その背景となる地域史やキーワードも学ぶ企画です。(開催前のイベント案内ページはコチラ
第2回は、「在日コリアンの国籍・名前」をテーマに、社会との関係の中で、在日コリアン2世が、当時の時代背景、家庭環境、社会との関係の中で国籍や名前をどう選択し、どこにどのような思いがつまって
いるか、未来世代に何を伝えたいかについて学びました。
取り上げたのは、下記のお二人です。


<在日コリアンの国籍・名前>

 Pick Up① 朴実さん(パク・シル)さん
 「日本籍在日コリアン2世として生き抜いて」

 Pick Up② 朴正恵さん(パク・チョンへ)さん
 「朝鮮半島にルーツを持つ子らへ-民族教育を守り抜いて-」


参加者は、KEYの活動に参加するメンバーはじめ、他の在日コリアン青年団体で活動する方、第1回から継続して参加してくれた大学生や教育現場に立つ方、
市民活動されている方、移民問題から在日コリアンについて研究されているヨーロッパの研究者と18名の参加がありました。

今回も前半は、取り上げたお二方について書かれた章を参加したメンバーで、セクションごとに声に出して読み合わせを行いました。

読み合わせをした後、2グループに分かれ、①朴実さん、朴正恵さんそれぞれが国籍や名前について考え方がどのように変化してきたか、
対比しながら参加者メンバーで考える、②朴正恵さん章の「自分を取り戻していく力」項から、参加メンバーそれぞれが自分の立場性を迫られたときに
思い出す、立ち戻る場所について考え、共有する。という議題を全体進行者が提示し、全体の感想も交えた意見交換をする時間を設けました。

朴実さんは日本人女性との結婚の際、韓国籍を理由に相手の両親に強く反対され、日本国籍を取得し、戸籍名を変え,後に
裁判で「氏」変更の申し立てにより、在日コリアンとして初めて民族名を取り戻した方です。
元々は、いつか帰化するだろうと国籍保持に対して強いこだわりはなく、民族にこだわることに懐疑心を抱いて生きていたが、
帰化手続きの過程で、屈辱的な体験をし、子供を生んだころから、朝鮮半島と日本の歴史を学び、そして日本籍者であることから
在日コリアンのコミュニティの中で疎外されることを経験することで、自分のアイデンティティを確立しないといけないという
考えを持つとともに、自分らしく生きていける社会を作っていきたい思いが強くなっていったことが本章を通じて読み取れました。
朴実さん


朴正恵さんは在日1世の父と日本人の母の子として生を授かり、朝鮮人部落での生活、朝鮮人学校での様々な体験から
民族名を名乗り、朝鮮籍を選択し、民族教育の現場で長年講師を勤め、行政へ民族教育の制度保障を求める活動や
次世代の教員、講師らへの指導活動を続けられている方です。

幼少期のころから朝鮮人社会に生きてこられ、そこでの様々な経験からで朝鮮人としての自負心を育んでいかれた
ことが本章を読むと分かります。また、自分のアイデンティティを確立する上で何よりも親は子に自分たちのことを
ちゃんと伝えること、民族教育の場やそこを通じて生まれたつながりを大切にすることを説かれています。
朴正恵さん自身、一見すると在日社会に深くつかり、在日朝鮮人として誇り高く生きているように見えるようにも思えます。
しかし他方で、日本人である母の支えへの感謝と、子どものために自分を犠牲にしてきたのではないかという母に対する気遣いや負い目も持たれているようです。
だからこそ日本と朝鮮両方にルーツがあることに自負心をもつことが大切と唱え、民族教育現場に集う、ダブルや帰化した子供たちと向き合ってきたように思えます。
子どもとの対話から自らの出自を振り返り、成長してきたこと、人とのつながりから生きる力を育んできたことが本章を通じて読み取れました。
朴正恵さん


読み合わせ後の意見交換会では、全般を通じて、コミュニティが個人を力づける上で重要だということは両グループ共通して確認されたと思います。
在日コリアンと一口に言っても、様々な考えや生き方があることへ気づかされ、自分を規定するものは何なのかという話になったり、
民族名や国籍を保持することの意味や、その是非について
議論となり、そこから障碍者と健常者の関係性の中でどう相手と向き合っていけばよいのかといった議論が交わさりと、詳細な中身としては各グループとも
当初の議題からさらに議論が広がっていったと思います。
全体



次回第3回は、6/2(土)14時から、開催することになりました。
「日本と朝鮮の平和と未来」ということで在日コリアン2世の李実根(リ・シルグン)さんと金信鏞(キム・シニョン)さんを取り上げます。
継続参加はもちろんのこと、今回参加できなかった皆さんや、新たにこの企画をお知りになった方、ぜひぜひご都合合わせの上、ご参加ください!

参加申込み、お問い合わせは、info@key-j.net まで。
また、ちぇっちゃりのfacebook や twitter でも、お気軽にお問合せ受け付けています!! 
https://www.facebook.com/tyettyari/
https://twitter.com/tyettyari
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